夏越の大祓  茅の輪くぐり

(なごしのおおはらえ ちのわくぐり)

日 時  6月30日 午後6時より   

場 所  珠洲市正院町小路16-102  羽 黒 神 社 


 ◎「茅の輪くぐり」の起源

 神代の昔、天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟の素盞鳴尊(スサノオノミコト)が旅の途中、一泊の宿をもとめた蘇民将来(ソミンショウライ)にお礼として、「もし疫病が流行したら、茅の輪を腰につけて難を免れよ」と教え、そのとおりにしたところ、疫病から免れることができ、蘇民将来の一族は子々孫々まで繁栄したという故事に基づきます。

 羽黒神社では本来、神社裏の田地にて藁を焚き田をめぐり最後に害虫と人々の罪穢れを川に流す「虫送りの神事が」昭和の初めまで行われていましたが、長らく途絶え6月30日に人形(ひとがた)流しのみ行われていましたが、平成20年からは「茅の輪くぐり」として、大祓いの儀式が復興されました。


羽黒神社横を流れる飯川付近で刈り取った茅(かや)を円形に束ねて茅の輪(ちのわ)とし、その青々とした生命力にあやかって、向こう半年間の無病息災を祈願いたします。

午後6時より、 茅の輪前にて大祓詞(おおはらえのことば)奏上。 この大祓詞は延喜式にある宣命体(せんみょうたい)で奏上します。神様に向かっての祝詞(のりと)というより参列者に向かって「祓(はらえ)」を促します。 

正院町雅楽会の演奏で越殿楽が流れる中、参列者全員が左・右・左と8の字を描いて茅の輪をくぐり、拝殿に上がって全員で大祓詞を奏上します。

茅の輪をくぐった後、拝殿では参列者全員で大祓詞を奉唱いたします。

そして氏子のご家族一人一人のお名前を申し上げ「疫神斎祈願祭(えきじんさいきがんさい)」を斎行し、向こう半年の無病息災を祈願いたします。


最後に,人々の罪・穢れ・災いを託した人形(ひとがた)を飯川に流します。

人々の半年分の罪穢れ、災禍を託した人形は、早川より大海原、潮の八百会(やおあい)を経て根の国底の国に運ばれ、やがて消えて無くなります。


このお祭りでは直会(なおらい)に昔ながらのカキモチを食べます。

翌7月1日は珠洲地方の風習でカキモチ食べると夏バテしない・病気にならないという「オンノキバ(鬼の牙)」に由来します。

 1月1日に年神様にお供えしたお餅をカキ餅にして7月1日にも食べるというわけです。 カリポリとした音で体内の邪気を祓う意味もあるようです。


羽黒神社の茅の輪くぐりで夏を乗り切り、息災にお過ごしください。

羽黒神社

奥能登珠洲市正院町鎮座 祓(はらえ)のやしろ 導きの大神 子育て明神 家内安全、縁結びの神

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